レコーディング 2016/10/17
ルルルルズのレコーディングでした。
日々順調に進んでいるレコーディングですが、丁寧にやっている分、時間もかかっております。
さて、この日はバイオリン&ボーカル録りでした。
まずはバイオリン。
マイクはNEUMANNのU47です。
本当に素直に録れるマイクです。
ルルルルズのレコーディングでは、既におなじみとなっているマイクですが、回を重ねるごとに演奏者を選ぶマイクであるのだな、といった印象です。
この日もさすがなプレイでした。
我々ルルルルズというバンドは、レコーディングやリハーサルなどの音を詰める作業の際に、譜面ベースで進めていくことがよくあります。
ギターでさえ、譜面で演奏することがあります。(通常ロックやポップスなどのギターやベースは、コードを主体に演奏するので楽譜はあまり使用しません)
この日も奥野さんはコントロールルームで譜面を書いていました。
ミキティーが演奏した、良いフレーズを即座に記譜していく奥野さん。
それをもらって瞬時に演奏できるミキティーもさすがです。
見習わなければ。
バイオリンの後はボーカル録りです。
この日使用したのはこんなマイク。
このマイクは旧東ドイツのノイマンが製造していたマイクで、U47と同じM7のカプセルが搭載されています。
何十年か前までは、U47の代用品として、その音を狙う目的で使用されていました。
今ではなかなか目にする機会も少なく、私コバヤシも初めて見ました。
現在、安価なマイクとして広く普及しているBLUEのデザインの原型となっているものです。
音感としては、U47よりもザラッとした感じです。"いわゆる"な音が録れるマイクであるといった感じです。
これを使って録った曲はボーカルが前面に出てくる楽曲なので、このマイクの良い味が出てきます。
さすがにレコーディングが続くと体調が崩れるようで、
エンジニアの中村さんを筆頭に、私コバヤシも風邪と胃腸をやってしまいました。
そして、ボーカルモミもこの有様。
完全にやられています。
歌が録り終わったところで早退しました。
レコーディングは続きます。
レコーディング 2016/10/13
ルルルルズのレコーディングでした。
この日はバイオリンとボーカル、コーラスを録りました。
バイオリンのミキティーとベースの石垣さんがコーラスを録りに来たので、久しぶりに賑やかなレコーディングとなりました。
こうやって見ると奥野さんデカいですね。
すっぱいグミを見て、みんな口がすぼんでいる。
久しぶりのミキティーも、髪を切ってスタイリッシュに。
バイオリンのレコーディングは、全く問題なく終了しました。
さすがです。
石垣さんはコーラスを録るため、初めてブースへ入りました。
なんかいい感じ。
歌うたう人みたいな写真ですね。
歌録りになると、モミがディレクションをするのですが、この日は疲れがたまっていたらしく、うとうと。
レコーディングは続きます。
レコーディング 2016/10/3
ルルルルズのレコーディングでした。
この日は再びサポートの方のレコーディングです。
今作のレコーディングでは様々な楽器を使用していますが、その中でも特に肝となってくる楽器を録りました。
スティールパンです。
もともとスティールパンは音源を使用する予定でした。
しかし、これまでに様々な楽器をレコーディングした結果「やっぱりスティールパンも生音欲しいねー」という話になり、ツテを頼りに急遽演奏をお願いすることとなりました。
そして演奏していただいたのは、スティールパン界のトッププレイヤーである伊澤陽一さんです。
「WAIWAI STEEL BAND」などを中心に、日本国内外での演奏活動を積極的に行っている方です。
私コバヤシの大学の同期がWAIWAI STEEL BANDに所属しているのを思い出し、伊澤さんをご紹介していただきました。
スティールパンは普段なかなか間近で見る機会のない楽器なので、音大生として楽しみにしていました。
レコーディングに入る前に楽器の下調べをしましたが、スティールパンにも種類があり、それにより音域はもちろん、音色も結構異なることがわかりました。
その中から今回演奏していただいたのはダブルセコンド(ダブルセカンド)という種類のものです。
一般的に耳にしたり、目にするものはテナーパンというタイプのものですが、ダブルセコンドは2個で1つの楽器であり、それらを叩き分けて演奏します。
そして胴が深く、音色も深みがあるのが特長です。
詳しくはこちらで、
中野貿易さんのページに詳しく書いてあります。
録り方にですが、最初はAKG414をステレオで打面を狙うような形でした。
(リンクのマイクは現行品です。)
深みがあり、丸みもあり、倍音も多く集音出来るような感じです。
これぞスティールパン!
という音で録れますが、倍音が多く、低音が強調されるため、楽曲のイメージや他の楽器との兼ね合いから、AKG451を試すことに。
(リンクのマイクは現行品です。)
こちらの方がバンドに混ぜた際の余分な低音部は削られた感じがあります。
割と輪郭がはっきりしており、いらないところがちょうどない感じ。
ソロだと物足りないですが、バンドに混ぜるのであれば断然こっちです。
マイクの選択について、
U87やU47、C12などが選択肢として入ってくるのではないか、
楽器の下にマイクを立てるのもありではないか、
野外やホールだと録り方が変わるのだろう、
などなど、使用したマイク以外の選択肢や録り方についてなど、色々と議論していました。
マイク選びは本当に重要であると日々レコーディングを通して実感します。
エンジニアの中村さんは「マイクはエフェクター」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思いました。
いくらDAWで修正ができると言えども、理想の音で録れるのであれば、最初からこだわった方が良いのだなと。
今回演奏していただいた伊澤さん、ありがとうございました。
レコーディングは続きます。
レコーディング 2016/9/24.25
ルルルルズのレコーディングでした。
サポートの方々の録音がおおかた終了したため、ボーカルとギターの録音が本格的に始まりました。
曲数が10曲ほどあるため、ボーカルもギターも録る分量が多くてとてもハードなレコーディングでした。
前回の「Studio CRUSOE」さんでのレコーディング以降は、レコーディングエンジニアの中村さんの「深海スタジオ」にお邪魔して、制作を続けています。
早速のボーカル録り。
ブースの後ろから覗いてみると、
振りを付けて歌っていました。
何かと交信しているモミ。
歌詞とメロディーの兼ね合いを考慮して、譜割を再確認。
子音の発音などに注意しながら、歌録りは進んでいきました。
一方、ギターのレコーディングですが、今回のアルバムではギターの出番がかなり増えておりまして...
エレキはもちろん、アコギやガットギターの出番もかなりあります。
エレキは70年代のサウンドを狙って、アンプはこんなものを
71,2年製の銀パネのツインリバーブです。
このアンプは訳あって、とあるところから超格安(立ち飲み屋1回分くらいの値段)で譲っていただいたのですが、とても素晴らしい音を出してくれます。
エレキはこれを。
ネックがフェンダージャパン。ボディはヴァンザンドという謎のギター。
これも大学の先生から格安で譲っていただいたものです。(先生まだお支払いしてなくてすみません。)
かなりきらびやかでモダンな音です。ライブでは使いやすいのですが、今回のレコーディングではちょっと遠慮することにしました。
ガットギターは、中村さんが所有するものをお借りしました。
ちなみに真ん中下の除菌ペーパーは足置きの代用品。マイクは414一本です。
なかなかいいサウンドが録れたと思います。
終日のレコーディングでディレクションをしていた奥野さんは相当疲れがたまっていたようで。
3日間続けでレコーディングでしたが、日に日に入り時間とバラシの時間が遅くなり、最終日の25日には自宅へ帰ったのが朝の5時でした。
レコーディングは続きます。
レコーディング 2016/9/23
ルルルルズのレコーディングでした。
今回はフルートのレコーディングです。
演奏をお願いしたのは、国立音楽大学のジャズ科に在学中の片山士駿さんです。
私コバヤシの後輩にあたる方です。学校で会うとよく世間話なんぞしますが、今回初めて一緒に仕事をしていただきました。
専攻はサックスながら、フルートでのジャズ演奏活動を行っており、昨年の山野ビッグバンドコンテストでは、史上初のフルートでの最優秀ソリスト賞を受賞している名プレイヤーです。
ツインリバーブの上にフルートが乗っていることはまず無いでしょう。
なんかカッコよかったので1枚パシャり。
片山君の持っているアルトフルートはなんと世界に1本しか無い代物らしい...
いい音だ。
録音に関してですが、今回はNEUMANNのU47一発のみ。
いいマイクだ。
ボーカルモミも真剣だ。
片山君、ありがとうございました。
レコーディングは続きます。